登山のすれ違いマナーとルール
山のすれ違いルールを上手に理解して、遭難捜索時に役立てるための方法について解説!
山の常識、登山者同士のすれ違い「登りが優先、下りが譲る」ってルールを聞いたことあるのではないでしょうか?
「登る人のリズムを崩させないため。下山する方がすれ違いに気付きやすい。」との理由からだそうです。
とある山で会った登山者が「登る方は疲れているんだから譲られる方が迷惑だ。いちいち声かける必要もない。下りの方が早いし、あのルールはおかしい。」とおっしゃっていました。
ルールがおかしいかどうかはさておき、登る方はペースを維持したいとは限らず休憩したい時もある、下りの方が素早くすれ違えるというのは事実ですね。
私の整理としては
(登りの場合)
お礼をいって自分のペースで登る。
休みたい時は「息が切れているのでお先にお願いします。」と言う。
(下りの場合)
安全な場所(できれば山側)で譲る。
「ゆっくりどうぞ」など声をかけ焦らせない。
(その他)
譲れない狭い危険な場所などは声をかけケースごと対応。
燕岳など人気の登山道では20人ほどの団体さんによく会います。多いときはその団体が連続することも!そんな時こそ、なかなか進めないことにイライラするよりも、同じ山を楽しむ人として上手に譲り会える余裕ある登山者でいたいですね。
注意したいルール
背負子に大きな荷物を背負って登る、歩荷(ぼっか)、剛力、と言われる荷物を運ぶ人に出会うことはないだろうか?
山小屋では荷物をヘリではなく人が運ぶところもあり、山小屋で快適に過ごせるのも彼らの活躍のおかげなのです。
先ほどの登り下り優先のルールですが例外があります。それは歩荷の人に限っては、通行を妨げたり、写真を撮ったり、話しかけたりしないというルールがあり、登り下りに関係なく歩荷の人を優先するというもの。
休憩中などで会話や写真などOKな場合もあるようですが、お仕事の邪魔をしないのが基本です。
挨拶で命が救われる!
遭難者の捜索で「〇時ごろ〇〇付近で見かけました。」が重要なのはご存じですか?
捜索範囲が絞りこめたり実際に山に入山していることの証拠になります。
登山計画や家族などへの周知も大切ですが山ですれ違う人たちとの出会いも遭難捜索の備えとして大切なのです。
ならば!大きな声で挨拶したい!とろこですがコロナ禍でなかなか難しい。だからと言って疲れてそっぽむいていたらお互い良い気分はしませんね。
万一の時に、助けてもらう相手かもしれないと思ってマナーだからルールだからではなく、気分良くすれ違っておく方が良いのではないでしょうか?
何よりも爽やかな人や元気な人に会うと気分良いですよね!
もしも余裕がある時は、相手の顔色や動きを見て声をかけてあげるのも遭難防止です。
疲労、熱中症、高山病状態で意識が朦朧として歩いている人もいます。
互いに安全登山で行きましょう。
コメント